カラダを芯から温める、冬の入浴方法

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寒い冬を乗り切る「入浴方法」

この時期、冷えや乾燥でお悩みの方も多いと思います。
忙しくて睡眠時間を優先したいから・・・
すぐのぼせちゃうから、あまりお風呂には浸からないんだよね・・・
という方も、是非入浴の魅力を知って下さい！

1、シャワーと入浴の違いは？

浴槽入浴には、シャワーにはない様々な効果があります。

温熱効果

浴槽に入るとお湯の熱でカラダが温められ、皮膚の血管が開き血液循環が改善されます。血液循環が良くなると、老廃物や疲労物質の除去も促進されます。

浮力効果

浴槽に浸かると浮力により体重が軽くなります。地上では重力に逆らって姿勢を保つため、常時筋肉が緊張していますが、浴槽内では浮力の分だけ筋肉の負担が減り、緊張が和らぎます。

水圧効果

標準的な体形の人が首までお湯に入ると、全身で860㎏ほどの水圧がかかります。水圧が加わると胸郭の容積が減少し、同じ量の酸素を吸うために呼良く座位吸筋が鍛えられます。呼吸筋が強化されると、ちょっとの運動くらいでは息が上がらなくなり、疲れにくい体質になります。

2、体を芯から温めるお湯の温度とは？

寒い時期は、熱めのお湯に浸かるのがいいと思いがちですが・・・実はぬるめのお湯に長時間浸かった方が、その後のカラダが冷えにくくなるのです！

なぜなら、熱めのお湯は瞬間的に体温が上がりますが、そのあと急速に体温が下がり、湯冷めをしやすいのです。熱めのお湯に全身浴をすると、大きな水圧がかかり、短時間入浴になりがちです。その点、ぬるめのお湯であれば、全身浴でも長く入っていられます。

血液は、およそ60秒で全身をめぐります。お湯で温められた血液が何回も全身を巡るうちに、カラダの芯から温まっていきます。
では、「ぬるめ」といっても、何度くらいのお湯が良いのでしょうか？
それはズバリ、37℃～39℃くらいの温度のお湯に入浴するのがおすすめです。

また、温度の違いによる入浴の効果には、40℃を境に自律神経への作用が変わってきます。
自律神経とは、内臓などの働きを自動的に調整している神経で、カラダを活動的に整える「交感神経」と、休息モードへ誘う「副交感神経」の2つからなっています。
40℃より低いぬるま湯では、副交感神経が優位になることにより、リラックスモードへ切り替わるので、睡眠を後に控えた時の入浴にベストだといえます。

3、入浴剤のすすめ

カラダを温める効果的な入浴方法がわかったら、この時期に気になる、冷え・乾燥も入浴で予防しましょう！
その方法として、「入浴剤の使用」があります！様々な香りや、効果・効能のものが販売されているので、好きな香りや自分に合ったものを選んで使用しましょう。また、天然塩、重曹、クエン酸や、日本酒、はちみつ、ミルクなど・・・自宅にあるものを使用しても、冷えや乾燥を防いでくれます。

4、冬の入浴の際に気を付ける事

冬の時期は、暖房で暖かい居間などと、暖房のない脱衣所や浴槽との温度差が10℃以上になる事は、まれではありません。このような環境下で入浴をする場合、急激な温度変化が短時間に起こる事によって血圧の急激な上昇や下降が引き起こされる可能性があります。
それが原因で、カラダに大きな負担がかかり、思わぬ健康被害を引き起こすことを「ヒートショック」といいます。
冬の時期はヒートショックが起こりやすい為、注意が必要です。

ヒートショックを防ぐ方法