健康について068　カロリーの種類編

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健康的な生活をするのにちょうど良い摂取カロリーは、

成人男性で2000キロカロリー、女性は1800キロカロリーと言われていますが、

そもそもカロリーとはなんなのでしょうか。

1グラムの水の温度を1度上げるのに必要なエネルギー＝1カロリーと科学の世界

では定義されています。

本来カロリーとは食事に関連はしておらず、メートルやグラムと同じで、

エネルギーを計ったり比べたりしやすいように定めているだけです。

人間が摂取している2,000キロカロリーは体温を一気に80度に上げるほどの熱量

があります。そんな大きなエネルギーを摂っている理由は2つあります。

1つは、身体は常に冷やされているということ。私たちは空気の中で暮らしてい

ます。この空気は大体、体温よりも温度が低いです。熱は必ず温度が高いところ

から低いところに移動していきます。つまり、空気の方が冷たければ、

人間の体温は外に逃げていくため、どんどん冷たくなってしまいます。

そのため、常に奪われている体温を作り続けなければならないのです。

もう1つは人間は食料を一気に熱に変えられないからです。

そして、人間の身体は熱を熱のままで貯められません。そのため、いつでも熱に

変えられる状態で身体の中に貯め込んでいるのが“脂肪”なのです。

これがカロリーを摂りすぎると太ることと関係してくるのですね！では、カロリ

ーにはどういった種類があるのでしょうか。人間がエネルギーに変えられる＝カ

ロリーがある栄養素は3つあります。三大栄養素とも言われる、

糖質・脂質・タンパク質です。

　・糖質

　　米やパンなどの炭水化物から摂る事が多いです。糖質のカロリー量は1gあたり4キロカロリー。瞬発的な運動や動きに主に使われ、筋肉のエネルギー源になり、脳にとっての唯一の栄養素です。筋肉は栄養を蓄えることが出来るが、脳は蓄えることが出来ないので適度に補給が必要になります。不足すると、筋肉自体を分解してエネルギーを作ろうとするため筋肉量が減り、基礎代謝が低下してしまいます。

　　・脂質

３大栄養素の中で最も高いエネルギー源。１gあたり9キロカロリー。バターやマーガリン、肉の脂肪、植物油などに多く含まれています。脂質は細胞膜やホルモンの原料であり、貯蔵の役割を持ちます。この貯蔵エネルギーを使って人間は日々活動しています。この貯蔵庫に貯まりすぎた状態が肥満に該当します。少しの量でも沢山のエネルギーに変わる効率の良い栄養素です。また、体温を保つ働きがあり、不足すると皮膚のかさつきや低体温になってしまう可能性があります。

　　・タンパク質

　　　筋肉や血管、皮膚や髪などの身体組織の主成分になります。1gあたり4キロカロリー。人の身体の約60％は水分で15～20％はタンパク質で出来ています。水分を除いた身体の約半分を占めることになるのですね。筋肉・皮膚・髪や腱など人の身体の基礎を作る必要な栄養素。タンパク質が不足すると、筋肉が衰えたり、体調を崩しやすくなる可能性が増すと考えられています。

この3つの栄養素でカロリーを摂っています。脂質だけ1gに含まれるカロリー量が他の2つと比べ倍以上高く、脂質を摂りすぎると太ると言われているのはこのためです。ダイエット＝「カロリー数値の大きさ」と考えてしまい、カロリー値にだけ注目してしまいがちですが、同じ量の食材でも糖質・脂質・タンパク質バランスは大きく変わります。カロリーだけにこだわって食事の摂取量を減らしてしまうとタンパク質やミネラル・ビタミンが不足するだけでなく、身体を維持するのに必要なエネルギー量も不足してしまいます。エネルギーが不足すると、身体は筋肉を分解して必要なエネルギーを作り出します。筋肉が減ると基礎代謝が落ち、またエネルギーを使わないように身体全体の代謝が下がっていきます。そしてカロリーを摂った際に、余ったカロリーを脂肪として蓄えるため、脂肪が多く筋肉が少ない身体になってしまうのです。一時的に体重が減ったとしても、次第に痩せにくい悪循環な身体に変わってしまいます。健康的な食事のバランスはタンパク質が13～15％、脂質が20～23％、炭水化物が62～65％と言われています。栄養成分表示もエネルギー以外のところも意識して見てみましょう。

次回はカロリーの計算編です

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