免疫-01 Immunity
- 免疫とは?
身体の内部では、病原菌や異常のある細胞を認識して、攻撃・殺滅することで
身体を病気から守るというシステムが存在します。
これらの防御機構のことを免疫といいます。
ある大学のオフィス内にどれくらい菌がいるか調査したところ
・机 20,961個
・PCのキーボード 3295 個
日常の中で、大量の細菌とともに暮らしています。
しかし、それでも病気にならないのは、体内にある防御機構である免疫システムのおかげなのです。
- 免疫システムの仕組み
基本的に2つの仕組みから成り立っています
・自然免疫 常に体内で監視をし、侵入者に対していち早く攻撃態勢を整える
異物が侵入した際、初期段階の防御線
・獲得免疫 強い破壊力を持つ。人間などの高度な生命体にしか存在しません。
特定の病気に対しての抗体(弱点や情報)を持ち、ガンなどの強力な敵に対抗する。
体内に侵入してきた異物を感知すると、「自然免疫」が攻撃を仕掛けます。
それでも撃退できない場合、「獲得免疫」が攻撃を行う、2段構えとなっております。
- 免疫細胞
自然免疫 → 樹状細胞、マクロファージ、好中球、NK細胞
パトロールチーム・・・単球
・樹状細胞
異物の情報をリンパ球に伝える総司会官。
免疫がどれだけ有効に機能するかは、樹状細胞のどれだけ明確に敵を認識するかにかかっている、
・マクロファージ
死んだ細胞や異物を自分の中に取り込んで処理を行なう。
顆粒球を呼び寄せて攻撃を促す。
攻撃チーム・・・顆粒球、NK細胞
・好中球、好酸球、好塩基球 (顆粒球)
比較的大きい病原菌を取り込んで殺滅する。
・NK細胞
リンパ球のひとつ。
攻撃力はさほど強いわけではないが単独行動ができる
敵に素早く反応できるのが利点
獲得免疫 → B細胞、T細胞
獲得免疫は強力な攻撃を行なう細胞
・B細胞
主にウイルス細菌など小型の外的に対抗する。
抗体というミサイルのような武器で、戦うのが特徴
・T細胞
ガン細胞などを攻撃する免疫主力部隊
強力な殺傷力を有する【キラーT細胞】
活性化させる 【ヘルパーT細胞】
攻撃をストップさせる【サプレッサーT細胞】
T細胞は各々連携を行ないながら、多彩な攻撃を展開する。
- 免疫力ダウンとその原因
免疫力は、日々生活する中で必ず起こるお身体のトラブルが原因で低下しやすくなります。
例)加齢、ストレス、冷え、疲労、運動不足、喫煙、過度の飲酒 etc.
中でも、加齢は誰もが避けられない原因になります。
加齢と共に免疫力は低下してしまい、感染症のリスクが上がってしまいます
加齢
免疫細胞は骨髄に存在する、造血細胞より分化して生まれます。
加齢と共に分化する力が落ち正常に働く免疫細胞に低下が起こります。
新たに生まれた免疫細胞自体の機能も若いの頃に比べ低下するため、年を重ねるにつれて
免疫力は低下します。
妊娠
ホルモンバランスの崩れやつわりで十分に食事が取れなくなるため、
栄養状態も悪くなります
睡眠不足・ストレス・免疫細胞の生成の低下により妊娠中の免疫力の低下が考えられます。
運動
健康のために運動を行なう方も多いかと思いますが、逆に運動過多は免疫力を低下させます
長距離マラソンなどの激しい運動は、唾液中に存在する細菌やウイルスの侵入を防ぐ免疫物質であるIgAの低下が起こり
適度な運動に比べ、風邪のかかる率が2~6倍に増加したと言う報告もあるほどなのです
ストレス
強いストレスを受けると、背骨から全身を巡っている自律神経のバランスが乱れます。
自律神経は無意識下で働き、様々な環境の中でお身体の調整を常に行なっているものになり、そのバランスが乱れると様々なお身体の不調に繋がります。
自律神経が調整を行っているIgA物質の分泌低下で免疫力が弱ってしまうのです。
さらに、精神的ストレスとなる勉強や仕事関係はとくに免疫力に左右されると言われております。
慢性化しているストレスは、腸内細菌叢という腸内の環境を整えている細菌に影響を与え
IgA物質濃度にも変化を及ぼします。
寒さや冷えも慢性化しているストレスのひとつです。
身体が冷えると血管が収縮して血流が悪くなり身体全身に運ばれる栄養や免疫細胞不足となり免疫力に大きく関わるものになります。
※筋肉量の少なく、熱の産生量が少ない女性は特に寒さ・冷えに注意が必要になります。
睡眠不足
睡眠は美容だけで無く健康面でも非常に重要になってきます
睡眠時間が6時間以下で時間が短いほどに唾液中のIgAの分泌量が低下します
一部の調べによると
睡眠の質が良いと、風邪の発症率も比例して低下します
さらに、7時間未満と8時間以上の睡眠時間を比較したとところ
睡眠時間の短いほうが約3倍も風邪にかかってしまうという結果になりました。
免疫細胞であるT細胞が病原体の抗原の情報を長期間記憶するために睡眠が必要となります
良質な睡眠は免疫力の向上、また免疫力を保つ健康への近道となります
生活リズム
生活リズムの乱れは要注意!
動物には体内時計(サーカディアンリズム)が存在します。
人にも体内時計が備わっており、自律神経や体内ホルモン分泌の調整も体内時計に左右されます。
生活リズムが乱れると、神経の働きや様々な分泌量のバランスも乱れます
免疫力も低下し、不調が現れやすくなります。
栄養不足・不摂生
食事はあらゆる病気のリスクに左右されています。
バランスの良い食事を取ることで、肥満リスク・感染症のリスク予防にもなります
近年、野菜離れが進行しており20~40代に野菜の不足が目立っているそうです。
日本人の肥満は、主に内にある内臓に脂肪がつく「内臓肥満型」が多く
体内での肥満傾向になります。
すると、糖尿病のリスクも上がる悪循環に
腸内環境が健康・免疫力アップの近道です。
そのため欠かせないのが食物繊維になります。
日頃から、野菜を含むバランスの良い食事を3食 規則正しく食べるよう心がけましょう。
- 免疫力アップの方法
不規則・不摂生に伴って、免疫力がダウンしてしまいます
そうならないように、日々何気ないことから直していかないといけません
些細な事でも、免疫力アップになっていることもあります
是非、真似して一緒に免疫力を上げていきましょう!
笑い
病原体を倒す物質IgAは、免疫の中で重要になってきます。
そのIgAを増加させる方法のひとつとして笑うと上昇するといわれています
※10人の男女を対象に、教訓的ビデオとコメディアンの映像を見て、
唾液中にあるIgA濃度を比較調査したところ、
教訓的ビデオは特に変化が見られなかったのに対し、コメディアン映像は圧倒的に上昇が見られた
何気ない日々の笑いも、自身が気付いていないだけで免疫力アップに関わっているようです!
温める
低体温の場合、免疫細胞の活動量も比例して低下します。
お腹や腰が冷えていると、優先的に内臓を温めようとするために血流の流れも悪くなります。
そのため、血中にいる免疫細胞の循環も悪くなります。
睡眠時や日中には湯たんぽ・カイロ等々を使って身体や手足を温めると免疫を上げるリンパ球の量が大幅に増加します
適度な運動
適度な程度の運動は免疫力のアップに繋がりますが、激しい運動は逆に免疫力ダウンとなります
運動する日数が多いほど、風邪を引く日数も少なく重症度も低いということがわかっています。
程よく汗をかく程度に運動して頂くのをオススメします。
運動だけでなく、運動前後の柔軟やアイシングなどケアも大事になってきます。
過度な運動は避け、程よい範囲で無理のないように行いましょう
バランスの良い食事
食事は生きている上で欠かせないものになります。
規則正しく、栄養のあるものを摂ると健康状態にも反映されます。
逆に、ジャンクフードや食事に偏りがあるとバランスが崩れ、体調面に影響が出ます
一番わかりやすいのが、肌荒れや皮脂の分泌量の増加等々。
緑茶成分は病気の発症率が優位に低下している結果もあります
さらに乳製品やメカブも効果大です! お身体に良い物を積極的に摂取して意識的に免疫力を上げましょう!
肩こり・腰痛・むくみ・身体の疲れ・足のむくみなどでお悩みの方、是非ともご来店ください。
骨盤調整も行っております。
■ 門前仲町店
〒135-0048
東京都江東区門前仲町1丁目5-6 菅野ビル2階
TEL: 03-3641-8018(予約優先)
※エレベーターをご利用下さい。
東京メトロ東西線/都営大江戸線
門前仲町駅4番出口より左へ徒歩1分
■ 人形町店
〒103-0013
中央区日本橋人形町1-18-8 第二篠原ビル4階
TEL: 03-6231-0074(予約優先)
※1階、松屋になります。階段上がり2階からエレベーターで、4階までお越しください。
・東京メトロ 日比谷線 人形町A2出口より左へ徒歩30秒。
・都営浅草線/東京メトロ日比谷線人形町駅
A6出口エレベーター出て、左折。1つ目の角を左に曲がり、人形町通りを右へ。