熱中症

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近年は夏が来る前から気温が高くなり、熱中症に注意しなければなりません。

熱中症イラスト

例年、各地で気温が30度以上の猛暑日が6月から始まり、季節から梅雨がなくなってる感じがします。
また真夏日が始まってからの4日間に熱中症で搬送される人が集中しているようです。

今後も暑い日が続くことから水分をこまめに取るとともに、室温が28度を超えないようにエアコンや扇風機を適切に使うなど、熱中症の予防に努めるよう呼びかけられています。

夏は汗を多くかくため、それに見合った量の水分補給をしていないと、身体が脱水症状に陥って、血流が悪くなったり血液の塊である血栓ができやすくなります。

こんな症状があれば要注意

熱中症は、高温多湿な環境に、私たちの身体が適応できないことで生じる様々な症状の総称です。
昔は熱射病、日射病と呼ばれ方が様々でしたが、
2000年から熱中症に統一され軽い方から1度、2度、3度と3段階に分けられるようになりました。
以下のような症状が出たら、熱中症にかかっている危険性があります。

重症度1
・手足の痺れ
・目まいや立ちくらみ
・痛みのあるこむら返り
・気分が悪くボーっとする

重症度2
・ガンガンする頭痛
・吐き気や嘔吐
・全身の倦怠感
・何となく意識がおかしい

重症度3
・体が熱い
・真っ直ぐに歩けない
・痙攣がある
・呼びかけに返答できない
・意識が無くなる

 

熱中症の原因

人の身体は暑さを感じると、皮膚に血液を多く流したり、汗を出して体温を下げています。
血液には熱を運ぶ役割があり、皮膚を流れる血管を通る時に熱を外に出しています。汗は身体から蒸発する時に身体の熱も一緒に放出しています。これは人は体温を一定に保っているわけです。

しかし、気温が高い状態が長く続くと、大量に発汗して水分や塩分が失われ、血液中の水分を奪い、汗が出なくなったり臓器に流れる血流量に影響を与えます。また、湿度が高いと、汗が蒸発せず皮膚の表面にたまり、熱がこもったままになることがあります。こうしたことによって、熱中症の症状を引き起こされてしまいます。

熱中症の種類と症状

熱失神

原因:直射日光の下での長時間行動や高温多湿の室内で起きます。発汗による脱水と末端血管の拡張によって、体全体の血液の循環量が減少した時に発生します。

熱けいれん

原因:大量の発汗後に水分だけを補給して、塩分やミネラルが不足した場合に発生します。

熱疲労

原因:多量の発汗に水分・塩分補給が追いつかず、脱水症状になったときに発生します。

熱射病

原因:視床下部の温熱中枢まで障害されたときに、体温調節機能が失われることにより生じます。

 

 

熱中症になりやすい時間帯

身体が暑さに慣れていない梅雨時期〜夏にかけて熱中症にかかりやすくなると言われています。
特に、気温や日照が高くなる午後14時~16時台に熱中症患者が多発しています。

だからと言って、午前中や夜間に熱中症いならない訳ではありません。
人間は寝ている間に、コップ1杯分の汗をかくと言われています。
その為、朝起きた時、脱水症状になっています。
水分の他、塩分や鉄分も失われてしまい、熱中症を引き起こす原因となってしまいます。

夜間も「節電の為」とエアコンや扇風機を使わないようにしていると、
熱中症にかかりやすくなります。
脱水症状を起こさないように、寝る前にコップ1杯の水を飲んだり、
扇風機などを上手に使う様にしましょう。

 

運動時の熱中症

身体を動かすと、体内で熱を発生させる為、環境など同じ条件であれば
運動を行っていない時よりも、行っている時の方が熱中症になりやすいと
されています。
特に、サッカーやマラソンなど屋内で継続的に長時間行う運動や
屋内での運動も柔道や剣道などユニフォームが厚手の物や全身を覆う防具は熱を放出できない為、
小まめに水分補給や休憩を取るなどの注意が必要です。

気温が35度を超え、湿度が高い日は運動を行うのは控えるようにしましょう。

 

 

熱中症が疑われたら・・・

    1. ➀涼しい場所へ移動し、衣服をゆるめ、安静に寝かせましょう。
    1. ➁エアコンをつけ、扇風機やうちわなどで風を当て身体を冷やしましょう。
    1. ➂飲めるようであれば、水分を少しずつ飲ませましょう。

冷やすポイントは3カ所

熱中症対策イラスト

①首の前の部分 

②脇の下

③脚の付け根

※自力で水を飲めない、意識がない場合は、直ちに救急車を呼んでください。

 

水分補給のポイント

 

日常の時・運動した時

通常時には水が一番。お茶には利尿作用があるし、ジュースやスポーツ飲料はカロリーが高すぎるため継続的に飲み続けるには向きません。汗を多くかいた時はスポーツ飲料を飲むと良いです。清涼飲料水には、糖分が多く含まれているものも沢山あります。水分を摂取するときには、原材料名などをチェックして、糖分が多すぎないかを確認しましょう。

ダイエットをしている時

ダイエットならば生活習慣病予防のために作られたトクホ飲料がいいでしょう。ただしお茶系の飲料には利尿作用があるので、飲み過ぎには注意が必要です。

アルコールやカフェインは水分補給には適さない!

アルコール類やカフェインには利尿作用があるため、特ににアルコールは飲んだ以上に尿となって水分が排出されてしまうケースが多いです。

お茶もアルコールも利尿作用があるため、水分補給にはあまり適さないので注意が必要です。特に、ご飯のときお茶を一緒に飲んでいる方も多いと思いますが、思ってるより水分補給ができていないのです。

熱中症予防

質の良い睡眠

寝不足が続くと、自律神経が乱れ体温調節機能が低下してしまい、上手く体内の熱を放出できなく
なってしまいます。
衣服や寝具は通気性の良い物を使い、扇風機やエアコンはタイマーなどを活用し、
寝苦しくない、質の良い睡眠をとるようにしましょう。

バランスの良い食事

『暑いから』といって、冷たい物ばかりを摂取していたり、時間や食欲がないからと
食事を疎かにしていると、栄養不足から免疫力が下がり、熱中症にかかりやすくなってしまいます。
水分やカリウムも大切ですが、疲労回復効果のある、クエン酸やビタミン類もしっかりと摂取するようにしましょう。

日差しをさえぎる

強い日差しを浴び続ける事で、体温が上昇してしまいます。
帽子や日傘を使い、直射日光にあたらないようにしましょう。

 水分補給

①飲むなら、1回200ml程度を何度かに分けて摂取しましょう。
②1日のサイクルとしては、朝目覚めたとき、午前10時と午後3時のおやつのとき、入浴前後、寝る前などにコップ1杯ずつの水を飲みましょう。これ以外に1日3回の食事のときにも1杯ずつ飲めば、1日1,600ml程度の水分補給ができます。
③こまめな水分補給が健康のカギを握っています。一度にがぶ飲みするのではなく、こまめな水分補給がポイントです。

エアコン

室温28度、湿度70%を超えたらエアコンを使いましょう。

 

 


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